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【考えなければいけないこと】失業は様々な疾病を引き起こす

雇用の悪化は、人々の健康を大幅に低下させることがこれまでの経済学の研究で知られている。海外の研究になるが、アメリカの勤続年数の長い男性の場合、企業倒産などにより失業すると、失業後1年間の死亡率が、失業しない場合と比較して50100%も高いことが知られている。

デンマークでの研究では、企業倒産による失業は、循環器疾患による死亡率、アルコール関連疾患を増加させ、メンタルヘルスを悪化させる。失業により男性の4年以内の死亡率が44%上昇するという結果を見出している。失業すれば所得が減少し、自由にモノが購入できなくなるうえ、自尊心が損なわれるという精神的ダメージも受ける。その影響は甚大であり、この結果は納得だろう。

さらに最近の研究では、失業の影響は、失業した本人のみにとどまらないことも指摘されている。ドイツの分析では、失業により、失業者の配偶者のメンタルヘルスも悪化するなど、その影響は家族にまで及ぶという。。失業はその人のみならず、将来世代にも影響を与えるわけだ。今回の新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの失業や悪条件の雇用を生む可能性が高い。これらの研究結果に従うと、うつ病など健康を害する人も多く出ると予想される。また本人の失業は家族全体にも影響するなど、長期的な医療コストが増加する可能性もある。

やはり影響力は長いので長い付き合いで戦わなければいけないですね!

 

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