外国人労働者は既に、年間流入者数の割合がフランス・ドイツを超え、派遣労働者に匹敵する128万人となっている。日本の労働市場における外国人労働者の社会的包摂について検討すべき時期に来ており、まずは現状について整理し今後の検討課題を抽出する。
外国人労働者をめぐっては様々な問題があげられる。主に議論されるものとしては、労働者送り出し国から見た「頭脳流出」問題、先進国間における技術者獲得競争、非熟練労働者(特定の技能や経験を必要としない分野における労働者)の受け入れの是非などがある。特に非熟練労働者をめぐっては犯罪問題や人権問題と結びつき、深刻な問題とされることが多い。不法侵入者の問題が絡むことも少なからずあるため、様々な事件の温床と見る者もある。
今後は適切な対応も大事であるが、双方が向き合って理解支援ができる環境が一番大事と考えます。