その最たる理由は、「老後の資金不足」である。

日本の平均寿命は、男性80.98歳、女性87.14歳と、年々記録を更新し続けている(注1、平成28年の数値)。しかし、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を表す健康寿命は、平均寿命よりも男性は9.02年、女性は12.40年短い(注2、平成25年の数値)。

かりに60歳で引退した場合、老後の半分を過ぎたころ、介護および通院を考えることになる!

確かに75歳以上の後期高齢者の保険料自己負担割合は1割と、現役並み所得者(3割)より低いものの、高齢になるにつれ実際にかかる医療費の総額も大きく増加していくため、自己負担額が減少するとは限らない。つまり、長生きするほど医療費がかさむと考えられる。

では、それが本当に資金不足につながるのか。もっと価値観がある生活を考えたいところです!